ハリウッドで仕事をするためには、どの程度の英語力が必要なのでしょうか?ハリウッドで仕事をする日本人の英語力を調べてみました。
米映画業界で仕事をするために必要な英語力は?
私は映画プロデューサーを目指してアメリカに渡りました。最初の2年間はニューヨークのコミュニティカレッジで勉強をして、3年次からニューヨーク大学の映画学科で映画製作を学ぶつもりでいました。
結論から言いますと、ニューヨーク大学の映画学科に合格はしたのですが、べらぼうに高い学費を払うことができずにニューヨーク大学の映画学科は断念しました。
私はまた、ニューヨーク大学の映画学科と併願で、南カリフォルニア大学とUCLAの映画学科にも願書を出していました。
UCLAの方はどうなったか覚えていませんが、南カリフォルニア大学からは「財政証明書を早く出してほしい」と何度も催促のレターが来ましたので、これを出していたら合格していたかもしれません。
前述しましたように、私はお金をほとんど持っていなかったので、学費をカバーするだけの財政証明書は出せませんでした。
今になって思えば、映画学科に行かなくてよかったです。というのも、自分には映画製作に対する情熱がそれほどあったわけではなかったし、芸術の才能がなかったからでした。
若気の至りといいますか、単純に映画が好きだから映画製作に携わってみようという軽いノリだったのです。
その証拠に、学費の安いニューヨーク市立大学に進み、そこで映画製作のクラスをいくつか取ったのですが、レベルの低さに映画製作に対する興味を失ってしまいました。
それはともかくとして、今回の記事ではハリウッドで活躍する日本人の英語力を紹介したいと思います。彼らが話す英語を聞くことで、米エンターテイメント業界で仕事をするために必要な英語力を知ることができると思います。
映画監督:北村龍平さん
ハリウッドで数本映画を製作している北村龍平監督です。
アメリカの映画館は安いのでほぼ毎週映画を観ていましたが、日本に帰国してからはほとんど観なくなりました。なので、私は北村監督のことを知りませんでした。
ルパン三世の実写版を撮られたのが話題となり、その宣伝記事で北村監督の経歴を知りました。
17歳でオーストラリアに渡ってスクール・オブ・ビジュアル・アーツで映画を学び、卒業製作の「EXIT」で最優秀監督賞受賞。
北村さんは若いころに英語圏の学校に留学しただけあって、なかなか流暢な英語を話しています。
女優:工藤夕貴さん
工藤夕貴さんは有名な女優さんですよね。ハリウッドで仕事をするために、英語を猛勉強されたようです。
女優:田村英里子さん
日本ではアイドル歌手としてデビューした田村さんは、いつの間にか活躍の場をアメリカに移していました。私も渡米前は、アイドル歌手だった頃の田村英里子さんをテレビでよく見かけました。
それほど流暢とは言えない英語ですが、声がきれいなため発音がいいですね。
メイクアップアーティストのKazu Hiro(旧:辻一弘)さん
オスカーを受賞されたメイクアップアーティストのカズ・ヒロさんは、27歳の時に渡米して以来、ハリウッドの第一線で活躍されています。
すでに米国籍を取得されているカズ・ヒロさんは、日本のしきたりや人間関係が好きではなかったようです。
「日本人は、日本人ということにこだわりすぎて、個人のアイデンティティが確立していないと思うんですよ。だからなかなか進歩しない。そこから抜け出せない。一番大事なのは、個人としてどんな存在なのか、何をやっているのかということ。その理由もあって、日本国籍を捨てるのがいいかなと思ったんですよね。(自分が)やりたいことがあるなら、それをやる上で何かに拘束される理由はないんですよ。その意味でも、切り離すというか。そういう理由です」。
カズ・ヒロさんは、慎重に言葉を選んでインタビューに答えています。ハリウッドの一流スターから頼りにされる彼の受け答えは、大変参考になると思います。
まとめ
今回ご紹介した方々は皆、日本で生まれ育ち、外国語として英語を勉強された方ばかりですので、彼らが使ってる単語や言い回しは簡単なものばかりです。
つまり、中学、高校で普通に英語を勉強された方にとって、馴染みのある単語や文法を使っています。
これは彼らが稚拙な英語を使っているからでは決してありません。ちゃんとした大人のアメリカ人が話す英語表現を使っています。
なぜか?それは、話し言葉の9割は基本単語約2,000語でカバーされているからです。
つまり、私たちは、この基本単語2,000語の用法を覚えれば、今回ご紹介した方たちのように、英語でインタビューに答えることができるようになるわけです。
そのようなるために、やることは簡単です。以下の記事では、私が英語を学んだステップを紹介しています。よかったら読んでみてください。
