アメリカの大学教育はリベラル左派勢力にハイジャックされています。大学教育のみならず、マスメディアやIT業界などもリベラル勢力が牛耳っています。
ラジカル左翼にハイジャックされた大学教育
アメリカでは、何も考えずに生活していると自動的にリベラル左派の思想に染まって行きます。
これは我が国でも同じことが言えます。何も考えずにテレビを観ていると簡単に洗脳されてしまいます。テレビ番組には、情報発信者が意図するように視聴者を誘導するための様々な仕掛けがなされています。
あなたを洗脳する側に立つのが、そう、ラジカル左翼勢力(新マルクス主義者)なのです。
トロント大学の心理学教授であるジョーダン・ピーターソン氏は、ラジカル左翼にハイジャックされた大学教育に警鐘を鳴らす動画を作製しました。
ジョーダン・ピーターソン教授が作成した秀逸な動画を、tarafuku10さんが日本語訳にしてくださいましたので、ご紹介したいと思います。
ジョーダン・ピーターソンの「危険な人々が子供たちを教えている」を自分なりに訳してみた。ラジカル左翼(新マルクス主義者)にハイジャックされた大学教育に警鐘を鳴らす動画。ここではピーターソンは欧米の大学について語っているが、多くの論点は日本にも当てはまる。https://t.co/zCXHNJ3YKj
— tarafuku10 (@tarafuku10) August 5, 2018
60年代/70年代の急進的左派思想の信奉者たちが今の大学教授
あなたは今、気付かないうちに危険な人々に資金を提供している。西洋の至るところで、彼らは憤怒に満ちたイデオロギーを若者たちに刷りこもうとしている。彼らは西洋文明を腐敗しており抑圧的で「家父長的」だと考えており、それを弱体化させることを人生のミッションにしている。 pic.twitter.com/z3oo3uxrIl
— tarafuku10 (@tarafuku10) August 5, 2018
もしあなたが納税者か、一般教養を学ぶお子さんの学費を払っているのなら、このニヒリスト集団を支持していることになる。すべての真実は主観的なもので、男女差はすべて社会的に構築され、第三世界の全ての問題の唯一の原因は西洋の帝国主義だと主張するイデオロギー信奉者を支援していることになる。 pic.twitter.com/7IemExeAQD
— tarafuku10 (@tarafuku10) August 5, 2018
彼らはポストモダニストで、「進歩的」なアクティビズムをあなたの近くの大学で押し進める。彼らは、大学に来た講演者を暴力的に締め出す暴徒、人工的なジェンダー代名詞の使用を法に組み込む言語警察、ほとんどまたは全く存在しない差別を狂ったように取り締まることで生計を立てる学生部長を生み出す pic.twitter.com/QRS93OSksp
— tarafuku10 (@tarafuku10) August 5, 2018
彼らの思想は、60年代/70年代に西洋の大学に定着したものだ。当時の急進的左派思想の信奉者たちの今日の姿が大学教授だ。私たちは今、教育に関する負債を抱え込んでいる。子供たちは批判的に思考し、明確に書き、正確に話す方法ではなく、指導教官の破壊的なアジェンダを手本にする方法を学ぶ。 pic.twitter.com/PKUszl58Lt
— tarafuku10 (@tarafuku10) August 5, 2018
彼らの言う「公平性」は機会の平等ではなく結果の平等を指す
今ではシェイクスピアに触れずに英語の学位を取得することが可能になった。(彼らにとって)シェイクスピアは「抑圧的社会」に根ざす作品を書いた、死んだ白人の男の1人にすぎないのだ。
さて、ポストモダニストを理解して反論するには、彼らの思考の方向性を明確に識別する必要がある。 pic.twitter.com/izWlS41JsB
— tarafuku10 (@tarafuku10) August 5, 2018
第一に、「多様性」、「公平性」、「包摂」という、彼らが新しく創り出した祝福されない三位一体だ。(彼らの言う)「多様性」は、意見ではなく、人種、民族、性的同一性によって定義される。「公平性」は、かつてのように機会の平等という素晴らしい目的を指すのではなく、結果の平等を指す。 pic.twitter.com/eC9yHsDBwB
— tarafuku10 (@tarafuku10) August 5, 2018
「包摂」は、この見当違いの平等(結果の平等)を実現するため、アイデンティティに基づき数を割り当てることを指す。
西洋のすべての古典的な権利は、こうした新しい価値よりも低いものと見なされる。たとえば、民主主義の重要な柱である言論の自由について考えてみよう。 pic.twitter.com/v5uQDXeNYz
— tarafuku10 (@tarafuku10) August 5, 2018
ポストモダニストは、善意の人々が意見を交換して合意に達することを信じない。彼らの世界は、アイデンティティに基づくグループが力を求めて戦いを繰り広げるホッブズ的な悪夢だ。彼らは、反対意見を間違っていると見なすだけではない。彼らが転覆を目指す抑圧的システムの一部だと見なすのだ。 pic.twitter.com/htS8NpIqLL
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そして、反対意見を封じ込め、制限することが、道徳的な義務だと考えている。 pic.twitter.com/niKtRgWWxD
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彼らは、自由意思に基づく自由貿易がすべての人に恩恵をもたらすという思想を否定する
第2に、自由意思に基づく自由貿易がすべての人に恩恵をもたらすという思想、すなわち自由市場の否定である。資本主義により、何億もの人々が、歴史上で初めて、衣食住や移動に困らなくなり、娯楽や旅行を楽しめるようにすらなったのだが、彼らはそれを認めようとしない。 pic.twitter.com/uryqAgXSgt
— tarafuku10 (@tarafuku10) August 5, 2018
米国で(そしてその他の国々でも)貧困に分類される人々は、基本的ニーズを満たすことができるようになっている。ところが、最近まで大学の急進派に人気が高かったベネズエラでは、かつては繁栄していたにもかかわらず、今では中産階級がトイレットペーパーを手に入れるために行列を作っている。 pic.twitter.com/ipax6Oy3Dk
— tarafuku10 (@tarafuku10) August 5, 2018
第3に、アイデンティティ・ポリティクスである。ポストモダニストは個人を信じない。個人は、人種、性別、性的指向の事例の1つにすぎない。また、あなたは犠牲者か抑圧者のどちらかである。前者が悪いことをすることはないし、後者が良いことをすることはない。 pic.twitter.com/J6JiSjVZjZ
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こうした犠牲者の発想は、権力行使の正当化以外のなにものでもなく、グループ対グループの衝突を生み出す。 pic.twitter.com/VGklmFFsRR
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マルクス思想が実践された場所では、経済は破綻し、何千万人もが殺された
こうしたすべての概念は、19世紀ドイツ人哲学者のカール・マルクスにルーツを持つ。彼は、世界はブルジョア(貪欲な富める者)対プロレタリアート(絶望した貧者)の巨大な階級闘争の場だと考えた。ソ連、中国、ベトナム、カンボジアなど彼の思想が実践された場所では、経済は破綻し、何千万人もが殺された pic.twitter.com/LMCJuTKRum
— tarafuku10 (@tarafuku10) August 5, 2018
私たちは、こうした残忍な観念が拡散するのを防ぐため、何十年にもわたる冷戦を戦った。しかし、彼らはアイデンティティ・ポリティクスに姿を変えて戻ってきたのだ。ポストモダン・新マルクス主義という腐敗した思想にふさわしい場所は、歴史のゴミ箱の中である。 pic.twitter.com/ppIjz7A0fK
— tarafuku10 (@tarafuku10) August 5, 2018
ところが私たちは、西洋の中心的な価値を何世代にもわたって伝えていくべき機関(大学)において、(新マルクス主義の)継続を支援してしまっている。私たちが止めなければ、ポストモダニズムは、既にアメリカや西洋の大学に対して行ったことを、アメリカや西洋の社会に対しても行うだろう。(了) pic.twitter.com/jDvbyJbVCq
— tarafuku10 (@tarafuku10) August 5, 2018
ジョーダン・ピーターソン教授の主張は日本の現状を表している
どうでしょうか?
tarafuku10さんがツイートで仰っているように、ジョーダン・ピーターソン教授の論点の多くは、今の日本に当てはまりますよね。
(彼らの言う)「多様性」は、意見ではなく、人種、民族、性的同一性によって定義される。「公平性」は、かつてのように機会の平等という素晴らしい目的を指すのではなく、結果の平等を指す。
この言葉は我が国の左翼政党やメディアの主張とまったく同じですね。
機会の平等があるから、参加者は切磋琢磨してより良い結果を出そうと努力をします。一方、「結果の平等」を目指してしまうと、自分たちグループの割り当てを増やそうとして闘争が起こります。まるでどこかの共産主義国のようです。
どちらの世の中がより住みやすい世の中になるかは、考えるまでもありませんよね。
私は、日本が「結果の平等を目指す国」になってほしくはありません。
ちなみにtarafuku10さんによりますと、欧州でピーターソンが名を上げたのは、同氏の本のプロモーションで英国チャンネル4のインタビュー番組に出た時にリベラル左派のインタビュアーを完全論破したからだそうです。
欧州でピーターソンが名を上げたのは、本のプロモーションで英国チャンネル4のインタビュー番組に出た時(今年1月)。インタビュアーはキャシー・ニューマンという攻撃的なインタビュー手法で知られる女性。もちろん左派。ピーターソンをとっちめてやろうと手ぐすね引いて待ってたと思います。 pic.twitter.com/L7hC20o7dd
— tarafuku10 (@tarafuku10) August 6, 2018
彼女が打ち負かされる瞬間は以下の動画の22分辺りです。
まとめ
ジョーダン・ピーターソン氏の『12 Rules For Life:An Antidote to Chaos』という本は、発売されてすぐに大ベストセラーになりました。
- ルール1:肩を丸めず、背筋を伸ばして立て
- ルール2:自分のことを助けるべき他者とみなして扱うこと
- ルール3:あなたに最善を尽くしてくれる友人とだけ付き合いなさい
- ルール4:他の誰かではなく、昨日の自分自身と比較して成長を確かめなさい
- ルール5:子供のことが嫌になるような振る舞いを自分の子供にさせないこと
- ルール6:世界やシステムにケチをつける前に自らの行いを律しなさい
- ルール7:その場だけの利益ではなく、意義深い理想を追い求めること
- ルール8:真実を話す。少なくともウソはつかない
- ルール9:いま話している相手はあなたが知らないことを知っているかもしれないという前提で接しなさい
- ルール10:発言には正確を期すこと
- ルール11:スケボーをしている子供の邪魔をするな
- ルール12:道でネコに会ったらかわいがりなさい
ピーターソン教授は、「これを守れば素晴らしい人生を送れます」とは言いません。
しかしながら、これらのルールを守って生きて行けば、少なくとも、自分が置かれた今の境遇を社会システムや他者のせいにしたり、1度や2度の失敗で挫けてしまう弱い人間にはならないはずです。
私も今日から実践してみようと思います。