シンプル英語のココロ

独学で米大学・MBAを卒業するに至った英語勉強法の紹介とアメリカでの経験に基づく所感

リベラリズム

「自由な国アメリカ」で暮らしていると自動的に左派リベラルになる

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アメリカでは、何も考えずに生活をしていると自動的に「左派リベラル思想」に染まります。これは日本でも同様ですが、アメリカと異なり日本の左派リベラル主義者達は、政治哲学を持たずにただ単純に「批判理論」を振りかざし、無駄な人生を過ごしてきた愚かなアマチュアたちです。今回の記事ではアメリカの「闇」についてお話しします。

何も考えずに生活すると左派リベラルになる

私がアメリカに渡ったのは1991年でした。当時のアメリカ大統領は共和党のジョージ・W・ブッシュ(親父の方)でした。その後、1993年、中国贔屓、日本嫌いで知られるビル・クリントン(民主党)が第42代アメリカ大統領になりました。

2大政党のどちらが政権を取ったとしても、教育界やマスメディア(保守系のFOXは除く)は左派リベラルですので、何も考えずに普通に暮らしていれば自動的に「左派リベラル思想」に染まってしまいます。

当時の私はノンポリでしたからテレビの討論番組やニュースを見ているうちに、左派メディアに上手く洗脳されていたと思います。

たまにラッシュ・リンボー(Rush Hudson Limbaugh)のトーク番組を見ていましたが、私は彼のことを「えらい過激なことを言うオッサンやな」としか思っていませんでした。

彼は保守派の論客として、左派政治家やリベラル派の学者をこき下ろしていたんですね。私が記憶している限り、保守系の番組ではラッシュ・リンボー氏のトーク番組が一番人気があったと思います。

最近ではやはり、元首席戦略官のスティーブン・バノン氏が経営する「ブライトバート・ニュース・ネットワーク」が右派メディアとして有名ですね。

ルーズベルト政権批判は「歴史修正主義者」のレッテルを貼られる

このような風潮ゆえ、アメリカではいまだに「リメンバー・パールハーバー」と臆面もなく言い放ち、そして「太平洋戦争(日本側の呼称は大東亜戦争)はアメリカにとって正義の戦争であり、それを指揮したフランクリン・ルーズベルト大統領は英雄である」と多くのアメリカ国民が信じています(あるいは東京大空襲や広島・長崎の原爆投下で罪もない一般人を大虐殺した贖罪意識から逃れるために、そのように信じたいのかもしれない)。

一方ではルーズベルト政権の戦争責任を追及する本は多数出版されていますが、これらはまだ少数派の意見です。ルーズベルト政権を批判する者は「歴史修正主義者」とレッテルを貼られてしまいます。事実、戦後間もなくしてルーズベルト政権批判をした米歴史学者のチャールズ・A・ビーアド博士は、学会から干されてしまいました。

日本では最近になってようやく翻訳版が出版されましたので、あの大戦の真相を知る日本人も多いと思います。ただ、アメリカではいまだに「日本は侵略国家だ」という噴飯物もののストーリーを学校で教えているのが残念でなりません。

「自由」に憧れて渡米

話は少し逸れますが、私がアメリカに憧れた理由の一つに「自由」があります。私がアメリカに渡る以前の日本(1991年以前)は、けっこう閉塞感(というか全体主義的な空気感)があった世の中だったと思います。

当時はバブル経済の絶頂期でしたが、零細企業で働いていた私は何の恩恵も受けられませんでした。当時は転職は一般的ではなかったですし、学歴がないと大手企業にも就職できませんでした(これは今もそうですが)。そして年功序列のため実力があっても給料がそれほどアップしませんでした。

一方のアメリカは「アメリカンドリーム」というものがあって、「実力さえあれば誰でも成功できる」と私は信じていました。つまり「成功するのも自由、失敗するのも自由」ですので「それならアメリカで勝負してやろう」と思ったわけです。

さらにもう一つ理由を言えば、「将来に対する恐怖」がありました。つまり、安い給料で働き続けなければならないという何とも言えない恐怖です。

まあ、端的に言えば、「実力よりも年功序列」というバカバカしい日本の伝統的社会構造に嫌気がさして、アメリカに渡ったということになります。

確かに私の考えは正しかったと思います。工業高校しか出ていない零細企業のサラリーマンだった私でしたが、アメリカの大学と大学院を卒業後ニューヨークの証券会社に就職し、年収は日本で稼いでいた額の5倍以上になりました。これはアメリカ人の平均年収の2倍以上でしたので、そこそこの成功だったと思います。

渡米後の数年間は英語が不慣れだったため、アメリカ人からバカにされた態度を取られたりもしましたが、そのさらに数年後、彼らの年収を大きく上回るカネを稼ぐようになったわけですから、「倍返し」はできたと思います。

自由なのに実は監視されていた!

「自由な国アメリカ」と思っていた私ですが、最近ある本を読んでビックリしてしまいました。

この本タイトルは「韓国は日米に見捨てられ、北朝鮮と中国はジリ貧」で、評論家の宮崎正弘さんと国際政治学者の藤井厳喜さんの共著です。

そして、もう一つ大事なのが「ディープ・ステイト」(深層国家)問題です。

これはFBIやCIAなどの調査機関がアメリカ国民の電子情報を密かに収集・監視していたというものです。

(引用元:韓国は日米に見捨てられ、北朝鮮と中国はジリ貧 宮崎 正弘 (著), 藤井 厳喜 (著))

藤井厳喜さんによりますと、違法に情報を入手した一部の人々が政治家や財界を操ることで、「ディープ・ステイト」として影響力を有してきた、とのことです。

何とも恐ろしい国民監視体制です。ジョージ・オーウェルの「1984年」そのものです。

「多様性がアメリカの強さだ」という幻想

「アメリカンドリームの崩壊」「中産階級の没落」「拡大する格差」「高額な医療費と保険料」「大学授業料の高騰」「学生ローン地獄」などなど問題が山積みです。

このような状況では、いくら政治に無関心な者でも「何かがおかしい」「このままではアメリカはダメになる」と思い始めるのは当然のことでしょう。

アメリカの著名政治評論家のパトリック・ブキャナン氏は、自著でアメリカの混乱を以下のように語っています。

ほかの国々と同様に、米国にあって、その揺籃であった信義の消滅が社会の分解を即し、倫理的社会を終わらせ、文化の戦いを招いた。一方、グローバリゼーションは、われわれを国民としてまとめていた経済的自立の絆を崩壊させ、文化の多様化主義が古い文化を閉めだした。

アメリカは分裂しているのか?この本の答えはイエスである。

引用元:超大国の自殺――アメリカは、二〇二五年まで生き延びるか? パトリック・J・ブキャナン (著),‎ 河内隆弥 (翻訳) P10

パット・ブキャナン氏の本では、超大国アメリカが抱える恐ろしい問題を正確に伝えています。リベラル左派による「多様性がアメリカの強さだ」という主張は、結局アメリカ国内を分裂させ弱体化させました。

このアメリカの現状を、私たち日本人は「反面教師」とすべきでしょう。

もう2つブキャナン氏の言葉を引用します。

二〇〇九年、ピュー・リサーチ・センターは、四九%のアメリカ人が、国民は「対外関係では自国のことだけを考えて行動し、他国もそれぞれの最良をめざして行動すべきである」と考えていることを発表した。この意見に反対する者は四四%だけだった。

引用元:超大国の自殺――アメリカは、二〇二五年まで生き延びるか? パトリック・J・ブキャナン (著),‎ 河内隆弥 (翻訳) P464

10年前の調査では、それぞれ30%と66%でしたので、劇的な逆転です。この数字は、アメリカの相対的な国力低下とともに、伝統的な「非干渉主義」に戻りつつあることを物語っています。

中国人が三兆ドルの外貨準備を保有している時代に、われわれはヨーロッパ防衛のためにヨーロッパから借金をする。
~中略~
日本防衛のために日本から借金をする。

引用元:超大国の自殺――アメリカは、二〇二五年まで生き延びるか? パトリック・J・ブキャナン (著),‎ 河内隆弥 (翻訳) P469

鋭い指摘です。ただし、日本が買わされ続けている米国債は売却することが許されていませんが・・・。

ブキャナン氏の本は内容も濃く読みごたえがありますが、非常に残念な点が一つあります。それは日本に関する間違った歴史認識です。

アジアにおける日本の戦争は人種戦争だった。南京で日本の兵士は銃剣で、スポーツとして乳児を、訓練として母親や父親を突き刺した。朝鮮の少女や女性は日本軍のために性奴隷として徴集された。日本に報復するアメリカの戦争は人種戦争だった。ニュース映画、映画、雑誌、漫画本、新聞の見出しにおどる撃退すべき人種「ジャップ」は、その絶滅が人類の幸せをもたらすものだった。

カーチス・ルメイ将軍は、自分のB-29で日本の首都を絨毯爆撃したことを自慢した。

「わたしは三月九日から一〇日にかけて、ヒロシマとナガサキで蒸発させたものの合計を上まわる東京の市民を、焦がして煮て焼いた」。

あの戦争はドイツと日本に民主主義の幸福をもたらしたものと定義し直されたのは、戦後かなり経ってからだった。

引用元:超大国の自殺――アメリカは、二〇二五年まで生き延びるか? パトリック・J・ブキャナン (著),‎ 河内隆弥 (翻訳) P364

※(管理人注)カーチス・ルメイは戦後、航空自衛隊育成の功績にあたり、佐藤栄作政権時代に「勲一等旭日大綬章」を受勲されている。

カーチス・ルメイが焼夷弾攻撃で非戦闘員の殺戮を指揮した事実以外は、まったくのデタラメな歴史観です。

ブキャナン氏の記述の元ネタがあるはずと思って探していたところ、たぶんこれだろうと思われる話を見つけました。

だいたい東南アジアは欧米列強が長い間、残忍な統治をしてきた現場だから、日本軍を非難するにはそれらしい事件を捏造しなければならない。知恵がない彼らに代わってそれをやってきたのが朝日新聞御用達の大学教授、林博史みたいな連中だ。
彼はマレーの華僑から「日本軍は赤ん坊を投げ上げ、銃剣で刺した」という話を拾ってきて日本軍の大罪に付け加えた。

引用元:アジアの解放、本当は日本軍のお陰だった! 高山 正之著 p224~225

最初、私はブキャナン氏が想像で書いたと思っていましたが、やはり元ネタがあったんですね。まあ、ブキャナン氏ほどの人物であっても、それほど深く考察せず本に書くわけですから、まだ多くのアメリカ人が同様の考えを持っていると考えるべきでしょう。

アメリカによる、日本の大都市無差別攻撃や広島、長崎への原爆投下は、「正義」の名のもとに、なんら罪悪感を持つことなく行われました。

ここにリベラル主義者に支配されていたアメリカの「狂気」があります。

もちろん訳者の河内隆弥さんは、この間違いを「訳者あとがき」で指摘しています。

一ヶ所、アジアにおける日本の戦争について、一部、ブキャナンとても「刷り込み」史観の例外ではない、と残念に思う点がある。

引用元:超大国の自殺――アメリカは、二〇二五年まで生き延びるか? パトリック・J・ブキャナン (著),‎ 河内隆弥 (翻訳) P541

アメリカ人がルーズベルト史観から完全に脱却するまで、この「刷り込み史観」は受け継がれて行くことでしょう。この大いなる「勘違い」が、アメリカ国内外に災いをもたらしたと彼らは早く気付くべきです。

フェイクニュースメディアと戦うトランプ大統領

危機感を抱いた草の根保守層が選んだトランプ大統領は日夜、このような状況を作り出したグローバリスト達、そして彼らを支援するマスメディアと戦っています(トランプ大統領がどのような歴史観を持っているかは知りませんが・・・)。

選挙期間中、トランプ氏が大手メディアに対して「お前のところはフェイクニュースだ!」と怒鳴りつけている映像を見ましたが、あれは本当にそうだったんですね。

日本においても大手メディアはいわゆる「モリ・カケ問題」のフェイクニュースを垂れ流していました(この問題では、政権関与の証拠は一切ありませんでした)。

※(参考文献:徹底検証「森友・加計事件」ー 朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪 小川榮太郎 著

トランプ大統領には、フェイクニュースを垂れ流すメディアの報道姿勢を正して頂くことを期待しています(そうでないとアメリカの報道をそのまま流す、無責任極まりない日本のマスメディアの姿勢も正せませんしね)。

政治エスタブリッシュメントのアウトサイダーであるトランプ大統領が、前述の「ディープ・ステイト」の問題にどのように対処するにか行くのか見守って行きたいと思います。

最後になりますが、今回の記事でご紹介した宮崎正弘さんと藤井厳喜さんが運営するメディアは以下になります。大変勉強になりますので、ぜひご覧になってください。宮崎さんのメルマガは無料です。

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