英語の発想法を学ぶならこの教材!

プレイン・イングリッシュを使ったライティングの必要性と動画教材の紹介

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アメリカの政府機関では「プレイン・イングリッシュ」の使用が義務付けられています。プレイン・イングリッシュの規則に従って英文メールを書けば、相手に伝わりやすくなります。今回の記事では、プレイン・イングリッシュを使ったライティング教材をご紹介します。

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米国の政府機関では使用が義務付けられている

当ブログでは、これまでに何度か「プレイン・イングリッシュ」についての記事を書いてきました。

ここでプレイン・イングリッシュについて、もう一度おさらいしておきたいと思います。

プレイン・イングリッシュ(英語: plain English, 「平易な英語」の意)は、明確さと簡潔さを強調し、専門用語を回避するコミュニケーション様式の総称であり、とくに法律を含む政府の公式発表等と関係したものである。

目的は、対象とする読者に容易に理解できる方法で記述することである。その読解力と知識に適しており、クリアでダイレクトであり、陳腐な表現(クリシェ)や不必要な隠語(ジャーゴン)のないものである。(引用元:ウィキペディア

2010年10月13日にオバマ大統領は“The Plain Writing Act of 2010”に署名しており、翌年の10月13日にこの法律は施行されました。

現在、アメリカの政府機関では、プレイン・イングリッシュを使うことが義務付けられています。

世界中の人たちと意思疎通を図るためのツールとしての英語

プレイン・イングリッシュを使うメリットは数多くあります。代表的なメリットは以下のものが挙げられます。

  • 平易な単語や表現を使うため曖昧さを回避できる
  • 能動態を多用するため「誰が」「何をする」かが明確である
  • 英語を母語としない人たちにも理解されやすい
  • 文章が分かりやすいため記憶に残りやすい
  • 他言語に翻訳しやすい

このようにプレイン・イングリッシュは平易な単語や表現を使いますので、私たちのように英語を母国語としない者でも習得しやすいと思います。

また、英語を母語としない人たちとコミュニケーションを取る場合、プレイン・イングリッシュを使うことで、何度も確認のメールを送る「手間」が省けますし、「誤解」を避けることができると思います。

英語は世界の共通語であることに異論はないでしょう。そして、日本もグローバル化が進むにつれて、これまで以上に英語を使う必要性が出てくることになるでしょう。

当たり前ですが、英語を使う人たちのバックグラウンドは様々です。異なる文化、宗教、信念を持つ人たちと「英語」という共通語を使ってコミュニケーションを取ることになります。

従いまして、アメリカ人が好んで使う表現であっても他国の人たちは理解できないフレーズも多くあります。

例えば以下のようなフレーズです。

You’ve dropped the ball.

直訳すれば「あなたはボールを落としました」ですが、本当の意味は「あなた、大事なところでヘマしましたね」となります。

つまり、「飛んできたボールを落とす(キャッチできなかった)」という意味から、「大事なところでヘマをする」となるわけですが、ベースボールやアメリカン・フットボールを知らない人たちには何のことやら理解できません。

なので、プレイン・イングリッシュでは、アメリカ人にしか理解できないフレーズを排除して、異文化の人たちでも理解できるような表現を使うことになります。

英語は平易な単語や表現を使う言語

英語を母語とする人たちのように英語を使うには約2万語のボキャブラリーが必要と言われていますが、会話において繰り返し使われているのはその十分の一程度です。

つまり、ネイティブの会話の90%~95%は約2,000語で構成されており、これに関する研究成果が日本や海外で発表されています。

私がアメリカで働いていた時に日本語を理解するアメリカ人の同僚がいたのですが、彼は日本語と英語の違いについて非常に興味深い考察を話してくれました。

彼曰く、「日本語では難しい単語や表現を使うことがインテリジェンスのある日本語とされているようだが、英語は真逆で、簡単な単語と平易な表現を用いて簡潔に話すことがインテリジェンスのある英語とされているんだ」とのことでした。

私はこれと同様のことをニューヨークの大学に通っていた時のルームメイトや、ハワイ育ちの日本人から聞いたことがあります。

確かにアメリカ映画やTVドラマを観ても、出演者が使っている単語や表現は平易なものが多いです。また、TEDなどのスピーチを聴いていても専門的な内容のスピーチでない限り、ある程度リスニング力のある方でしたら理解できる内容のものが多いと思います。

このアメリカ人の同僚の考察は英語を母語としない私たちにとって朗報です。

これまで私たちは英語を習得する際、難しい文法や使用頻度の低い単語を一生懸命覚えようと必死に努力してきました。その結果、時間を掛ければ英語をなんとか読むことはできるが、日常会話程度の英語も話せないという悲惨な状況になっています。

このような結果になるのは当たり前のことで、ネイティブの会話の90%~95%を構成する約2,000語の意味や用法、そして基本フレーズの習得を疎かにしたためです。

私たちはコミュニケーションのツールとして英語という言語を習得するわけですので、ネイティブのように2万語も覚える必要はありません。

なので、私たちが目指すところは中学で学ぶ英文法を理解することと、使用頻度の高い単語の用法の習得です。その上でプレイン・イングリッシュを理解することで、誰にでも伝わりやすい英語表現を習得できると思います。

プレイン・イングリッシュを使ったライティングが学べる動画教材

前回の記事でご紹介したUdemy.comでは、実に多くの英語学習に関する動画教材が配信されています。価格以上の価値を提供している動画もあれば、その反対もあります。

Udemy.com(ユーデミー)を使ってみた感想と登録方法
オンライン学習サイトは"MOOC" (Massive Open Online Course)と呼ばれており、アメリカを中心として多くのウェブサイトが誕生しています。今や、この分野は急成長を遂げており、世界的な規模で市場が拡大していま...

私はUdemy.comで英語学習に関する動画を10本近く購入しました。ライティングに関しては、プレイン・イングリッシュに関する動画と英国人ジャーナリストが教えるライティングの動画を購入しました。

後者の動画でも「平易な表現」を使うことを強調していましたので、やはり読み手が誰であっても「プレイン・イングリッシュ」を用いることが重要なのだと再認識できました。

今回ご紹介する動画は、プロのライターのUgur Akinci氏が教える“Learn Plain Writing Today. Be a Better Writer in High Demand”です。

この動画ではプレイン・イングリッシュの必要性から使い方まで一通り解説していますので、プレイン・イングリッシュを使ったライティングテクニックの基本はこの動画で学べます。

対象としているユーザーは英語を使う(あるいは学んでいる)全ての人たちです。従って、リスニング力の低い方にも分かりやすいように、講師のUgur Akinci氏は非常にゆっくりと話しています。

海外の人たちと日常的に英語でのメールのやり取りする方は、プレイン・イングリッシュを理解することで、より相手に伝わりやすいライティング技術を習得できると思います。

動画の冒頭部分が無料で視聴できますので、詳細をお知りになりたい方は以下のボタンをクリックしてください。

≫ “Learn Plain Writing Today”のページに行く

Udemy.com
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「英語が話せる人」の頭の中
英語が話せる人は、日本語を一語一句、直訳しようとはしてません。 英語を話す前に、できるだけ「シンプルな表現」に変換しています。 この「シンプルに変換すること」が、「英会話の大原則」であり、自分の言いたいことを、実際に口に出す前に、シンプルに、シンプルに、発想を変えていくということです。 英語が話せる人は、例外なく、これを体得しています。逆の言い方をすれば、これを体得しなければ、ずっと単語だけを連発する英語から抜け出せません。
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