「英語の習得は難しい」というのは、メディアや英語教育でお金儲けをする人たちによる刷り込みです。英語習得のコツと勉強法を身につけると意外と簡単に上達できてしまうものです。
「英語は難しいという洗脳」から解放してくれる教材
私は実際にSimple English Magic 81を使ってみましたが、この教材は英会話スクールに通ったりするよりも、はるかに短期間で英語が分かると実感できると思いました。
その理由は、同教材のコンセプトでもある、「中学3年2学期までの英語の知識を用いて、使用頻度高い単語と構文を体得しましょう」ということにあります。
このコンセプトは英会話学習の本質をついており、これを理解しないまま学んでいると、いつまで経っても英語を使いこなせるようになりません。
この点は、文法を無視して、ただ単にフレーズを丸暗記させる、他の英会話教材のコンセプトとは一線を画するものです。
教材作成者の酒井一郎氏によりますと、ネイティブ並に英語を使うには約2万語のボキャブラリーが必要だそうですが、会話において繰り返し使われているのはその十分の一程度だそうです。
その証拠として、約2,000語だけでネイティブの会話の90%~95%が成立しているという研究成果が日本や海外でいくつも発表されているとの事です。
この教材では、酒井一郎氏が選びに選んだ「81のセンテンス」を習得することで、短期間で英語の構造を理解する方法を教えています。
私たちの時間には限りがあります。無駄な努力をしている暇などありません。私たちは、アメリカ人が日常的に使う基本2,000語の用法の習得に、労力と時間を費やすべきです。
英会話は簡単な単語と平易な表現を用いるのが基本
私たち日本人の多くは中学と高校で英語を学びます。しかし、6年間英語を学んでも、実際に英語を自由自在に話したり、問題なく聴き取れたりできる人はほとんどいません。
酒井一郎氏はその理由として、学校では英語ネイティブが日常的に使っている使用頻度の高い単語やフレーズの習得に時間を掛けずに、使用頻度の低い、つまり小難しい英語表現の習得に時間を多く費やしているからだ、と指摘しています。
これには私も全く同感です。
日本語においては、日常会話においてもわざわざ難しい単語を使ったりする人が結構います。恐らく自分の知識をひけらかしたいと思っているのか、簡単な表現や単語を使うと稚拙と思われるからなのか分かりませんが、これはテレビのコメンテーターなどによく見られる傾向です。
日本語の会話にはこのような特徴がありますが、英語は真逆です。
これは私のアメリカ生活の経験から学んだことと、日本語ペラペラのアメリカ人の同僚から聞いた話ですが、英語は日本語と違い、簡単な単語と平易な表現を用いて話すことが好まれる言語です。
英文の仕組みが分かると心の負担が軽くなる
私は、英語という言語は「正しい方法」で勉強すれば、誰でも上達できると考えています。
実際、私が独学で英語を勉強してアメリカの大学と大学院(MBA)を卒業できたのも、中学で習う文法をベースとして、多読とリスニングによるインプット重視の勉強法を継続した結果です。

私は多読にはペーパーバックを主に利用し、リスニングには映画やテレビドラマを教材として使いました。
ペーパーバックや映画・テレビドラマで使われている英語は、平易な単語が多く使われており、文章も簡潔です。そのため、私自身も自ずと難しい単語の使用を極力避けて、使用頻度の高い平易な表現を使うようになりました。
ペーパーバックや会話調で書かれたゴシップ雑誌は何冊読んだか分からないくらいです。とにかく暇さえあれば英語を読んでいました。
その結果、私の無意識の記憶に残ったのは、まさにSimple English Magic 81で紹介されている基本的な単語やフレーズです。そしてこの基礎力が私の英語力を支えています。
「簡潔な文章を用いる」ということは、Simple English Magic 81で繰り返し説明されていることです。
同教材では「主語 + 動詞 + 目的語」の第3文型を重要視しています。
以下に例を挙げます。
I ate a hamburger in the new restaurant near my apartment.
“hamburger” の後は全て「付け足し」の語句です。第3文型は最も使用頻度が高い文型ですので、「S+V+O+付け足し」を使えるようにしておくことで、無限に文章が組み立てられるようになります。
酒井氏はまた、長い文より短い文を使うように教えています。事実、映画で話されている会話を聴いていても、ひとつひとつのセンテンスは短いです。
簡単な例ですが、
I met a girl yesterday who came all the way from New York.
と関係代名詞を用いて言うところを、
I met a girl yesterday.
She came all the way from New York.
のように2つに分けて言うことで、かなりハードルが下がると思います。
Simple English Magic 81では英語の基本構造が学べますので、あとは多読やリスニングで専門的な語彙やフレーズを増やして行き、会話に幅を持たすことが可能になります。
二流のアメリカ人を目指さない
世の中には、ネイティブのようなきれいな発音で英語を話すことはできるが、話す内容がほとんどない、という人は結構いるものです。
反対に、発音はそこそこで文法も中学英語なのに、ネイティブを説き伏せてビジネスを成功させている日本人も多いのです。
両者の違いは、「他者を圧倒する知識量があるかないか」です。TOEIC900点以上あっても、ネイティブと対等に議論できないのは英語力の問題ではなく、本人の知識量が足らないことが原因である場合が多いです。
ソニー創業者の盛田昭夫氏やソフトバンク創業者の孫正義氏の英語を例に挙げます。
彼らの英語は中学生でも理解できるほど平易ですが、相手を納得させるだけの内容と力強さがあります。私たちが目指すのは、このような英語力なのです。


英語はアメリカ人並みに話せるようになったけど、中身のない話ばかりしていると次第に相手にされなくなってきます。
さらに言えば、日本の歴史や伝統文化の知識が少ない人が、いくら英語を上手く話せるようになったとしても、結局は「二流のアメリカ人」になるだけです。
アメリカ人は自分と異なる価値観を持つ人に興味を持ってくれるので、自分の意見を持っていない人はまともに相手にされません。
盛田昭夫氏や孫正義氏は圧倒的な知識量を有するため、たとえシンプルな英語であっても世界中のビジネスマンを説き伏せることができるのです。
結論:買っておいて損はない
Simple English Magic 81は、英語の基本構造を理解して、日常会話において使用頻度の高い中学英語の運用術を学ぶことをコンセプトとしています。
同教材では、発音やリスニングは学べませんが、英語で物事を考えられるようになるために必要な基礎知識が学べます。むしろ、これを早い段階で習得しておかないと効率的に英語を学ぶことができません。
私はこの教材を熟読した後、ある知人女性の英語学習法を思い出しました。というのも、この女性がアメリカ留学前に行った勉強法がSimple English Magic 81のコンセプトに似ているのです。
つまり、まずはじめに基本的なフレーズを覚え、その後はリスニングによるインプットで増やした単語を基本フレーズに当てはめて文章を作って行くというやり方です。彼女曰く、「このやり方で無限に文章を作ることができるようになった」とのことでした。
実際、彼女は「語彙力ではネイティブには全然かなわないけど、英語で苦労することはまったくない」と言っていました。ネイティブ並みの発音で英語を話す彼女のことですので、本当にそうなのだと思います。
Simple English Magic 81は、TOEICやTOEFLのスコアを伸ばすための教材ではなく、英語を自分のものにして自由自在に操ることができるようにするコツを教えている教材です。
実際問題として、TOEICやTOEFLのスコアが高いからといって、英会話力が高いとは言い切れません。特にTOEICに関しては、950点以上取ったにもかかわらず英語を自由自在に操ることができない方もいます。
なぜなら、TOEICスコア至上主義の方は受身の学習に終始して、語学学習の本来の目的である「自分の考えを相手に伝えて動いてもらう」という創造的な技術の体得を疎かにしているからです。
もし、あなたが英語の基本構造を理解して、使える英語の運用術を学びたいと思っているのでしたら、Simple English Magic 81は買っておいて損は無いと思います。
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