英語の学び方には正しい順番があります。この順番通りに勉強すれば、誰でも留学やビジネスに耐えうる英語力を身につけることができます。
正しい方法で勉強すれば誰でも上達できる
私は英語教育者ではありませんので学術的なことを教えることはできません。
しかし、「英語の学び方」については自信を持ってお教えすることができます。むしろ、これにつきましては、英語ネイティブや帰国子女よりも上手く教えることができると思います。
このブログでは、各ステップにおいてどのような書籍や教材を使い、どのように学習すればよいかをお伝えして行きます。
実際に私は、この記事でお伝えする独学勉強法を実践した結果、アメリカの大学と大学院を卒業することができ、その後はニューヨークの証券会社でセールスマンとして働くことができました。
実用レベルの英語力を身につけるおおまかなステップは以下です。
- インプット
- インテイク
- アウトプット
具体的な学習方法は個別記事でご紹介いたしますが、私が行ってきた勉強法と順序は以下のようなことです。
- 「中学英語の文法」と「基本単語約2,000語」、「慣用句数十パターン」を覚える
- 英語の発想を理解する
- 「多読」や「リスニング」でインプット量を増やす
- インプットを通じて英語のロジックを強化する
- 基礎的な発音を学ぶ
- 「音読」や「シャドーイング」でフレーズを記憶に定着させる(インテイク)
- 音読をして発音とアクセントとイントネーションを体得する
- 映画やテレビドラマなどでリスニング力を鍛える
- 英語で日記を書いたりスカイプなどを使ってアウトプットをする
1と2をクリアした後は、多読やリスニングでインプットを増やしながら英語の発想法を強化して、音読やリピーティングで英語のアクセントやイントネーションに磨きをかけて行くだけです。
苦しい時期は1と2だけで、その後にやることは習慣にしてしまえば楽です。
インプット
「インプット」の目的は、基礎的な文法の習得と語彙力を高めることです。そして、多読やリスニングを通じて英語の構造を理解します。
基礎的な文法の習得方法は、中学英語の文法テキストで十分です。最近では、中学英語をおさらいできるように工夫された本が多く出版されていますので、それらを活用してもよいです。
語彙力に関しては、まずは中学・高校で学んだ単語を復習することから始めます。
ちなみに話す英語の90%、書く英語の80%をカバーするGSL単語は、以下の本で学べます。
次に英語の構造ですが、これを理解すると英文を文頭から理解できるようになり、決して日本語に訳さないようにする習慣をつけることができます。
また、この段階で基礎的な発音やアクセント、イントネーションを徹底して学んでおきます。基礎的な発音やイントネーションの習得は、次のインテイクの段階で重要になってきます。
多読はつまらないと感じない程度の最も易しいレベルの本から、徐々にレベルを上げて行きます。易しい本ほど英語の基本語が使われている割合が高いため、英語で思考する力をつけるのに役立ちます。
多読を続けると分かりますが、ある日突然、目の前の霧が晴れるように「英語が分かる」と思う時がきます。この瞬間は本当に嬉しいものです。
次にリスニングについてですが、いきなり映画をリスニング教材にするのは避けた方がいいです。映画は結構ハードルが高いです。聴き取れないものをいつまでも聞いていても時間の無駄です。
私はなんとか映画の英語を聞き取ってやろうとして一日何時間も映画を観続けましたが、費やした時間ほど聴き取る力は向上しませんでした。
最初のうちはNHKのラジオ英会話のような、ゆっくりと話されている英語で耳慣らしをした後に、徐々にスピードの速いものに挑戦するようにした方がよいです。
この段階でやることをまとめますと以下になります。
- 中学英語の基礎的な文法を理解する
- パターンプラクティス(使用頻度の高いフレーズを数十パターン暗記する)
- 基礎的な発音やイントネーションの習得
- 英米の小学生用のペーパーバックやグレイデッドリーダーズを多読する
- 海外ドラマや映画、そして討論番組やTEDなどの動画を視聴して耳慣らしする
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インテイク
この段階では、「インプット」で習得した知識を記憶に定着させることを目標にします。
つまり、音読やシャドーイングを通じて英語を英語のまま理解することを目指します。
やることは以下です。
- ペーパーバックを音読する
- 音読をして発音とアクセントとイントネーションを体得する
- 映画やテレビドラマ、ラジオでのリスニングとシャドーイング・リピーティング
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アウトプット
この段階では実際にスピーキングやライティングを行います。
スピーキングについては、周囲に英語ネイティブがいればよいですが、いない場合はスカイプ英会話などを利用します。
ライティングについては、英語で日記を書くことをおすすめします。他人に見せるわけではありませんので、自分が書きたいことを自由に書くことができます。
ある程度自信がついてきたら、ネイティブに添削してもらったらよいでしょう。格安で添削をしてくれる業者が多くありますので、それらを活用すればよいと思います。
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英語の基礎力を身につけた後にやること
繰り返しになりますが、冒頭でお話しした学習のステップで、苦しい時期は1~2のステップです。なぜなら、これらのステップでは、覚えなければならない知識量が多いからです。
- 「中学英語の文法」と「基本単語約2,000語」、「慣用句数十パターン」を覚える
- 英語の発想を理解する
- 「多読」や「リスニング」でインプット量を増やす
- インプットを通じて英語のロジックを強化する
- 基礎的な発音を学ぶ
- 「音読」や「シャドーイング」でフレーズを記憶に定着させる(インテイク)
- 音読をして発音とアクセントとイントネーションを体得する
- 映画やテレビドラマなどでリスニング力を鍛える
- 英語で日記を書いたりスカイプなどを使ってアウトプットをする
しかし、1~2をクリアした後は、多読やリスニングでインプット量を増やして行くだけです。この段階までくればあとは楽です。
英語の基礎力が出来上がったあとは、無理に覚えようとする必要はありません。ペーパーバックなどで英語を読み続けて行けば、フレーズや便利な言い回しや単語を無意識のうちに覚えてしまいます。
この「無意識のうちに覚える」ことが重要です。というのも、無理やり覚えた単語やフレーズでは、とっさの時に口から出てきません。
多読に飽きたら音読やリピーティングで、アクセントやイントネーションに磨きをかけるようにします。そして、たまにはスカイプなどでネイティブスピーカーと会話の練習をやったりします。
私がアメリカ留学に向けて英語を勉強していた時は、スカイプのような便利なツールは存在していませんでした。そのため、アウトプットはもっぱら英語で書く日記と英語でつぶやく独り言でした。非常に孤独な作業でしたが、これはこれでかなり有効だったのを覚えています。
以上、私が留学前に実践した英語勉強法の紹介でした。ちなみに、今でも私は英語力を維持するために多読や音読は続けています。