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若田光一さんの英語勉強法から分かる確実に上達する学習法

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日本人宇宙飛行士たちは皆、卓越した英語力を持っています。今回の記事では、若田光一さんの英語勉強法について記事を書きました。

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高校の英語教科書で若田さんが紹介されている

最近、私は音読にはまってまして、音読の教材として高校1年の英語教科書を購入しました。

購入したのは三省堂のCROWN English Communication Ⅰです。アマゾンで購入すると割高になりますので、お近くの教科書取り扱い書店で購入することをおすすめします。

さて、この教科書のLesson 2に宇宙飛行士の若田光一さんが紹介されていました。若田さんの英語はYouTubeで聞いたことがあり、非常に流暢な英語を話されるのを知っていました。

子供の頃に海外に住んでいたのか、あるいは、若いころから英語が得意だったんだろうと思っていたのですが、実はそうではなかったようです。

NASAでは英語で苦しんだ

若田さんのインタビュー記事をいくつか拾い読みすると、若田さんはNASAで訓練している時でも英語で苦しんだということが分かりました。

「宇宙飛行士としての現場でもくじけそうになったことは…。」

若田 いっぱいありますよ。まず最初にNASAでの訓練を始めたころはネーティブの人の話す英語が聞き取れませんでした。
(中略)
訓練を始めたころは英語で本当に苦労しました。どんなに一生懸命マニュアルを読んで、予習して、シムテムを理解して模擬訓練に臨んでも、訓練中、教官やクルーの仲間が何を言ってるのか聞き取れないことが結構ありました。それはつらかったですね。

「具体的にどう対処されたのでしょう。」

若田 航空機操縦訓練時のコックピットの会話を全部録音して、リスニング能力を高めるために、出勤中に車を運転しながら録音を聞いたりとか、試行錯誤をしながら努力しました。それが最も効果的なやり方かどうかは分からないですよ。訓練時の会話を録音して後で繰り返し聞くことをしてなんとか克服しました。

引用元:「ガチ!」BOUT.198 ニューヨークビズ

若田候補者がまず直面したのは英語。たとえばスペースシャトル発射のシミュレーション訓練で使われる独特の英語が理解できない。また航空機を操縦した経験もないのに、超音速も出せるジェット機で操縦桿を握る。だが同乗するパイロットや管制官が何を言っているか理解できない。そこでジェット練習機操縦中の会話を録音して聞くことにした。また仲間のシミュレーター訓練にも立ち会わせてもらうなどして、休日返上で猛勉強。1年近く立った頃、会話が聞き取れるようになると、訓練が楽しくてたまらなくなる。

引用元:若田光一宇宙飛行士 プロフィールダイジェスト

若田はT38ジェット練習機操縦中のやり取りを録音して聞くことにした。(中略)訓練に通う車の中でT38操縦訓練時の会話を繰り返し聞く。若田と一緒に飛行訓練を行ったNASA飛行士が、JAXA関係者にこんな話をしたという。「飛行中、後ろの席で若田がブツブツつぶやくので、何をしてたのかと聞くと、管制官とのやり取りを反芻し録音しているのだと。さらにわからなかった内容を質問する。『こいつはスゴイ』と思ったね。

引用元:邦人初!宇宙飛行士トップの「上り詰める」力

私が宇宙飛行士の候補者として訓練を始めたのは1992年のことです。それまで海外旅行はしたことがありましたが、せいぜい1週間程度で、海外の駐在経験もありません。リスニングについてはある程度はできるかなと思っていました。しかし訓練に入ってすぐ、だめだと思い知らされました。
(中略)
そこで何をしたか。とにかく現場に入って、英語に慣れていくしかない。なるべく多くシミュレーターで訓練をする。ジェット練習機の操縦訓練の時もコックピットの中の会話を全部録音させてもらい、通勤のとき、車の中で何度も何度も聞く。米国人宇宙飛行士の仲間とたくさん話す。そうした地道な努力を重ねながら、英語を身につけていきました。

引用元:宇宙で通用する語学習得術

苦労して英語を習得した若田さんはその後、ロシア語も身につけたそうです。

英語で苦労した分、ロシア語は多少、楽に感じました。語学というのは、1つの言語を習得できれば、その手法を別の言語にも応用することで第1外国語よりは効率的に身につけることができるものです。もちろん、中学生から勉強してきた英語と、まったく白紙の状態から始めたロシア語では私にとって難易度が異なりますが、勉強すべき手順が分かっていたのは大いに役に立ちました。基本的な語彙と文型を習得し、聴解力を身につければ、ある程度の会話はこなせます。あとは語彙を増やし、文法をより正確に扱い、聴解力、会話力を高めていく。

引用元:宇宙で通用する語学習得術

英語力の習得はオーソドックスなやり方が一番確実

これらのインタビュー記事から若田さんの英語勉強法をまとめてみると、以下になります。

  • ナチュラルなスピードの英語を繰り返し聴く
  • 学んだ英語をたくさん話す
  • 基本的な語彙と文型を習得し、聴解力を身につける
  • 語彙を増やし、文法をより正確に扱い、聴解力、会話力を高めていく

この勉強法は多くの日本人がやっているオーソドックスな勉強法です。若田さんは私たちが知らない魔法のような英語勉強法を知っていたわけではありません。私もこのようにして英語を勉強してきました。英語習得に近道などないのです。

もちろん若田さんはアメリカで勉強したため、アメリカ人と会話ができる環境にありました。しかし、日本に住んでいる私たちも、スカイプを使ってアメリカ人と英語を話すことができます。

目的と目標を決めて英語の勉強を継続させれば、誰にでも必ず成果をだすことができます。

成功のカギは継続する力です。

コラム
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「英語が話せる人」の頭の中
英語が話せる人は、日本語を一語一句、直訳しようとはしてません。 英語を話す前に、できるだけ「シンプルな表現」に変換しています。 この「シンプルに変換すること」が、「英会話の大原則」であり、自分の言いたいことを、実際に口に出す前に、シンプルに、シンプルに、発想を変えていくということです。 英語が話せる人は、例外なく、これを体得しています。逆の言い方をすれば、これを体得しなければ、ずっと単語だけを連発する英語から抜け出せません。
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